ひな祭りはネコ

ひなまつりはねこ
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公園を散歩していたときのこと

冬のまぶしい太陽の日差しが射す天気のいいお昼すぎ、近所の公園を散歩していた。ふだんデスクワークの運動不足解消のために公園のトラックをぐるっと何周かしてから景色を眺め、夕飯の買い物でもしながら自宅に帰ろうとした時、ぽかぽかと、ひなたぼっこしている可愛い猫さんたちがいた。

ひなたぼっこネコの図

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数匹の猫さん(おそらく野良猫)たちは寒いこの時期、霜柱は解けてきているが、昼間でも茶色く湿った冷たい土の上とちがい、階段のコンクリートは太陽に温められ、いくぶん暖かく心地いいのであろう、その場にじっとしながらお互いの顔を見つめたり周囲を見渡したりしている。猫たちは階段の一番上から数段ずつ等間隔に分かれ気持ち良さそうにたたずんでいる。きっと相手の影で日陰になると寒いのだ、したがって等間隔で階段にたたずむことで最大限太陽の温かさの恩恵を受けているに違いない、そんなわけで猫さんは本能的に等間隔なのだろうと勝手に推察してみた。

猫の集会だろうか

このように何匹かの猫さんが集まっているのを見ると猫の集会のようにもみえるが、集会だとニャーニャー、うーうー鳴いていて、夕方や夜に集まっている印象があるのだが、これが猫の集会だろうか?

この階段に並んでいる感じ、何かに似ている。

そう!ひなまつりみたい

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しばらく猫さんたちを見つめていたのだが、階段に規則正しく、あまり動かずじっと並んでいる猫さんたち。ひな祭りみたい。

ひな祭りのひな壇に見えてきた

そのさまは雛祭りのひな壇のように見えてきた、きっとこの階段に赤いじゅうたん敷いたら、猫さんたちは、男雛、女雛、三人官女のように見えるだろうなと思った。ひしもちの代わりに大好きなお魚とか、ひなあられの代わりに猫さんのカリカリ置いたら喜びそうだとか、桃の花の代わりに猫じゃらしとか、階段の猫さんを見れば見るほど想像の幅がしだいに大きく膨らんでいくのでした。

猫さんを題材に電子書籍の絵本を作ろうと思った。

猫がテーマのひなまつり

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猫とひな祭りをどのように結びつけようか、さっそく自宅に帰ってスケッチブックに簡単なストーリーを考えてみた。

ねこの集会でのできごと

3月3日、ひな祭りの夜、猫さんたちは仲間同士いつものように住宅街のブロック塀の定位置で猫の集会の真っ最中。集会の議題では美味しいお魚の話、いつもおいしいカリカリや缶詰のエサ、食べ物をくれる優しいお姉さんの話などで議論は白熱する。

そして一匹の今回の主人公である猫さんが新しい議題をなげかける。

とても素敵なものを見た

主人公の猫さんがみんなにひとこと「今日すごく素敵なものを見たの!」という。人間たちのやっている「ひなまつり」というのを見た。赤い階段にきれいなお人形を沢山並べて、見たこともない美味しそうなお菓子や食べ物を食べていたことなどを主人公の猫さんは楽しそうに話した。

ねこのひなまつりをやろう

猫たちは面白そう!と口々に言う。そして議論は白熱、ワイワイ盛り上がり、それじゃぁ、猫のひな祭りをやってみよう!ってことになった。そして不思議な不思議な、ねこのひな祭りを始めるに至ったのである。

こんな感じでだいたいのおおまかなストーリーをまとめた。

配色や展開(土台作り)

主人公をどのように目立たせるか、キャラクターぽくするか?各猫さんたちの配色はどのようにするか、補色などで主人公を引き立ててみようとか、文字は手描き風の文字のが猫さんにピッタリかなとか、猫の肉球ってどんなんだっけ?とか、最後はビックリな展開にしてみよう!など

イラストを描く前に、ひなまつりと猫の関係性をどうするか、どのようにしたら面白いストーリーの見せ方が出来るかなど土台作りをしっかりした。いつもこの作業がトータルを見渡す設計図のようで、イラストを描く時と同じくらいに大切にしている作業。

猫さんをちりばめる

ここまで出来たらあとは猫さんたちのイラスト描き始める。土台が出来ているので、あらかじめ決めた配色で、かわいい猫さんのイラストを描いてページにちりばめ、レイアウトして絵本を完成させたらepubデータからmobiファイルにして、AmazonのKindleストアにアップロードしたら入稿作業完成。

ふしぎな「ねこのひなまつり」

公園のお散歩でひょんなことから猫さんに出会ったことがきっかけで作った、ちょっと変わった猫さんのストーリー。

人間の世界でやっている「ひな祭り」とやらを猫さんたちが見よう見まねでやってみる。かわいい猫さんが織りなす不思議なひな祭りの絵本「ねこのひなまつり」Kindleストアで発売中です。

イラストレーター
キャラクターデザイナー
プクムク/pukumuku


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