イラストの色について(白の色彩)

イラストの色について白
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白について

イラストを描く時にまず描き始めるのではなく、色を決める事によって重要なイメージが固まります。それほど色が人の心理に与える影響は大きいのです。とりわけ白は多くのデザインやイラスト、キャラクター制作で使う事が非常に多い色です。白はどのような色と組合わせても他の色を邪魔する事がないので、結果的に使う機会も多くなるのです。今回は白について書いていきます。

白のイメージ

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白のイメージと言って日常で思い浮かぶのは輝く光、美しい肌の印象、冷蔵庫などの白物家電、平和のイメージのある白いハトや、清潔、純粋と言った印象により病院の医師や看護師の服装、飲食店のシェフの制服、などクリーンで純粋な印象があります。そのためイラストやキャラクターに白をメインの配色にすると清潔感や平和、神々しさなどの印象を定着させる事が出来る。

白は清潔で純粋

白(ホワイト)の心理効果は清廉潔白、清潔感、誠実、など汚れの無い純粋でクリーンなイメージ。そして白は灰色や黒と同じ無彩色(無彩色とは彩度つまり色の鮮やかさが0ということ)無彩色は色を主張しないので有彩色、つまり他の彩度のあるどんな色と組合わせても合うという特性がある。したがってイラストやキャラクターを制作する時に有彩色のテーマカラーで描く時に無彩色である白はどんな配色にも対応出来るのである。そして色の面積比によって白を効果的に使う事はイラストの良さを最大限引き立ててくれる事になるのである。

白は真面目、味気ない

白は使いすぎると味気ないデザインや真面目すぎるデザインになってしまいがち、イラストで使用する場合は白をベースカラーにしてサブカラーとしてポイントで有彩色を使う、あるいは有彩色をベースカラーにしてポイントで白を使うことで、相乗効果で互いの色を引き立ててくれる、面積比でどれくらい使うと心地よい配色なのか、意図的に使えるように自分で最適な白の使い方を定めていくと良いだろう。

色の持つポジティブとネガティブ

色にはポジティブとネガティブなイメージがあり、イラストを描く時、効果的に使えば良い面を引き出す事になる。白はどんな色にでも調和する主張の少ない色だ、したがってこの白は今どんな印象になっているのか、考えていく事を心掛けていくと良い。場合によっては有彩色を多用し効果的に配色する事で印象を操作していく事が大事だ。

白のポジティブなイメージの例
平和、神聖、勝利、正義、心機一転、可能性、汚れの無い、広大、スタート、健康

白のネガティブなイメージの例
つまらない、味気ない、真面目、冷酷、冷たい、無、平凡、空しさ、放心状態

白は他の色に合わせやすい反面、使いすぎるとつまらない、平凡、真面目といった印象になりがち、白の意味するポジティブ、ネガティブ様々なイメージがあるのでイラストやキャラクターを描くときは、まず色から連想されるどんな言葉のイメージが当てはまるのか常に考えることが絵の土台作りの第一歩だ。イメージした色に近い効果的な配色を心掛けると見る人に確固とした意味を定義付けることができる。

イラストレーター
キャラクターデザイナー
プクムク/pukumuku


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