日本の色・灰色（はいいろ） | pukumukuのイラスト探検隊

日本の色・灰色（はいいろ）灰汁色（あくいろ）

電子書籍絵本やイラストを作るときに絵の印象を位置付けるために色彩心理に合う色を配色してきているが、日本には実に多くの色と色の名前があるので伝統色について調べてみることにした。今回は灰色（はいいろ）灰汁色（あくいろ）

灰色（はいいろ）

灰色（はいいろ）は色相がない無彩色で物を燃やした時に出る灰のように白と黒の間のような色のこと。江戸時代以前灰色は不吉な色とされあまり多用されることはありませんでしたが、江戸時代、幕府は赤や紫など派手な色を禁色としたところ、江戸の町人たちは四十八茶百鼠（しじゅうはっちゃひゃくねずみ）といって地味な色である茶色と鼠色の様々な彩度や明度のバリエーションで色の名前を付け楽しむようになりました。その鼠色を作る時に元になりますが、灰色の方が明度が低い色になります。

今まで不吉な色だったのが幕府の禁色で江戸の町人たちは茶色と鼠色の様々な彩度や明度のバリエーションで楽しみだす。当時の人の感性の豊かさを感じますね。

灰汁色（あくいろ）

灰汁色（あくいろ）は灰色は物を燃やした時に出る灰のように白と黒の間のような色のことですが、その灰を水に浸けた時に出る上澄みの色のことを灰汁色と呼び、灰色と違い色相のない無彩色ではなく、ほんのり黄赤を含んだ灰色をしている。野菜などをにたときに出るあくではありません。昔から染色の媒染液や漂白剤として用いられたり洗濯などに利用されてきたことから人々に馴染み深く重宝がられてきた色。

ほんのり黄赤を含んだ灰汁色。昔から染色の媒染液や漂白剤として用いられたり洗濯などに利用されてきたことから人々に馴染み深く重宝がられてきた色なんですね。

イラストレーター
キャラクターデザイナー
プクムク/pukumuku

pukumuku絵本はいろんなテーマで描いています

みなさんは子供のころ読んだ絵本を覚えているでしょうか？私は子供のころに読んだ絵本から沢山の事を学びました。子供のころは何故？何？など沢山の知識欲や好奇心がいっぱいです。なぜ空は青いの？星が動くの？なんで虫は幼虫、サナギ、成虫になるの？いろんな動物の鳴き声や生き物のウンチの形、世界中のあいさつや風習、なんで？これはなに？そんな様々な何故？何？に応えてくれたり、素敵なファンタジーや空想の世界につれていってくれたのも小さな頃に読んだ絵本でした。それは私が大人になった今でも絵本から得た沢山の知恵や知識は生き続けています。そしてこれから子供達の進む先に私の絵本で、新しい世代の子供達へ知恵や知識のバトンを繋ぎたい、そんな想いで描いています。

pukumukuの絵本が世界中の子供たちの心にとどまり続ける事を願っています。