起承転結を考える
前回の絵本キーワードを組み立てるの続き
メインテーマからマインドマップやひたすら紙に書き出すなどの作業を経て導き出したキーワード、それを優先順位や重要度順に並べたら、それらのキーワードを組み立てストーリーを考えていく作業をする。絵本のストーリーを組み立てる基本的な考え方や方法としては起承転結で考えると良い。
起承転結とは
絵本だけでなく、小説やドラマなどのシナリオなど様々なシーンで使われる基本的な展開方法。
起
物語、ストーリーの始まりで、全体の状況を説明したり、世界観などの前提の説明をする。
承
事件、突発的な出来事など絵本の本編を象徴するストーリーとなる何らかの事象が起こる、この事象は起承転結の起に由来するが多い。
転
承で起きたストーリーに関しての出来事を解決する作業。あるいは承で起きた出来事を前提に紐付けしたキーワードにのっとり奇想天外なストーリーを加えて話を盛り上げたり変化をつける。
結
起承転結の承転を経た行動の結果やストーリーを完結に結びつける作業。いわゆるオチ
起承転結は基本的な考え方
必ずしも起承転結で考えたらいいかと言えばそうではなはなく、通常のストーリーを逆にする倒置法などのように、通常の文章では主語から述語となるが、述語から主語に移るような方法が絵本の物語として想いが伝わりやすい場合もある。その場合は起承転結ではなく、結起承転や結起承結などのように、結論を先に見せてからストーリーを進めるパターンなど、その絵本にどのようなストーリーの組み立てが最善か考えることが重要。
全体の配分を考える
絵本のメインテーマからキーワードを導き出し、起承転結を考えたら、起承転結をどれくらいの配分にするかを考える。
起承転結の構成と配分
起承転結を単純に4等分するのではなく、ストーリーの盛り上げるカ所に多くのページ数を割く。もし話を単純に4等分するだけだと単調な話になり、読者に飽きさせるストーリーになってしまう。特に起承転結の起が長すぎると説明的になりすぎて、やや面白みのかけるストーリーになる。起承転結の配分に注視することによって話の流れに変化が生まれ、読者にストーリーを飽きさせることなく関心の高まりが生まれるようになる。起承転結それぞれどれくらいの割合で配分するかを、起15パーセント、承35パーセント、転40パーセント、結10パーセントのようにパーセンテージで考えると良い。
例えば100ページの絵本を描くなら、起承転結の起は少なく10ページ、承は事件の始まりなので50ページ、転は事件の解決として30ページ、結でストーリーの結果を示すのに10ページ。というふうに起承転結の配分に強弱をつけることで変化に富んだストーリー構成になる。
起承転結のストーリー配分が出来上がったら、いよいよ台割を作りを行う作業。
イラストレーター
キャラクターデザイナー
プクムク/pukumuku
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