襖(ふすま)にイラストを描く

襖絵(ふすまえ)を描く
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生活にイラストがあると豊かな気分になる

年末の大掃除の時に居間の襖(ふすま)を張り替えた、イラストレーターとしては、ただ張り替えるだけでなく生活にイラストがあることは日々の暮らしの豊かさにも繋がる!と思い、ふすまに絵を描いてみたのだ。襖自体が和のイメージなので和風なモチーフのイラストを描く事にしよう。さて何のイラストを描こうか。

アイロンで簡単!襖の張り替え

昔ながらの襖の張り替えは、枠を外したり、糊で貼ったり作業が大変です。そこでホームセンターの島忠に行ったところ、アイロンで貼れる簡単襖張りというのを見つけたので、店員さんに貼りかたを教えてもらった。イラストを描くことが前提なので無地の襖紙を購入、無地の襖紙は絵入りの襖より安いので経済的でもある。

張り替え完了!

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貼り終わるとこんな感じ。
引き手金具を外すのにちょっとコツがいりました。しかしそれさえ出来れば枠を外す事なくアイロンで貼るだけ、貼ったあとはカッターで周りを切っていけば襖張りの出来上がり。だいたい1枚貼るのに30分〜1時間なので、2時間あれば襖張りは完了。

テーマは和風

何を描くか考えたが、描くイラストのテーマは和風の部屋なので、富士山とベタなイラストを描く事にしようと思う。毎日を過ごす部屋なので、あまり奇抜なアイデアのイラストよりもベタなくらいオーソドックスなイラストの方が部屋に落ち着きを与えると思ったのだ、しかしただイラストを描くのではなく画材で和風に変化を与えて工夫する事で、和に遊び心を加え、自分の好きな空間を作り上げていく事にしよう。

襖絵に使った画材

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画材も襖に描きやすいようにホームセンターの店員に用途を話して選んでみた。

家庭用塗料nuro(ヌーロ)カンペハピオ
この絵の具は、プラスチックや木、紙、コンクリート、なんと鉄にも!幅広く塗れるDIYによく使われる絵の具とのことなので購入。襖絵なので雅な感じとポップな感じを合わせようと、金と銀、それにキラキラ感を増すためにラメ絵の具も買いました。

商品説明より抜粋
簡単・便利・コンパクトなチューブタイプの水性塗料
用途:屋内外の木部・鉄部・紙・プラスチック(一部を除く)・発泡スチロール・コンクリート・植木鉢など塗れないもの:自動車、バイク、高級家具、床面、ビニールクロス、常に水に浸かっている所、鉄以外の金属(ステンレス、アルミ、メッキ、真ちゅう、銅、ホーロー)、タイル、陶器、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコンなど特殊処理された素材塗料の種類:水性 ツヤあり、うすめ液・用具の洗浄:水(塗りにくくなった時だけ薄めます)乾燥時間: 約1時間(20℃) 約2時間(冬期) 塗り重ねる時は4時間以上(20℃)

説明にある通り冬期は乾燥時間が多少時間かかりますので、余裕を持って制作に掛かるといいでしょう。

ターナー色彩イベントカラー
紙、布、木にそのまま描く事が出来る。乾くとつや消しになる絵の具。襖絵にはつや有りよりつや消しのほうが和風の部屋になじむと思い購入。用途は屋内と短期屋外とあるのでキャンペーンや期間限定のイベントなどの屋外使用には向いているようだ、もちろん屋内なので問題ない。また顔料に有害な重金属を含まない安全性に特に考慮しているとの事なので、有害な物質による化学物質過敏症など引き起こす事が少ないのかもしれない。

注意書きに気温5℃以下では使用しないでください。とのことなので、あまり寒い日は気をつけた方がいいだろう

マスキングテープを忘れずに

襖にイラストを描く場合、外枠にまで絵の具が付いてしまう事を避けるためにマスキングテープを使用した方が良い、イラストを描く前に絵の具が付くと困る外枠をぐるっと一周マスキングテープで覆うようにしよう。

金色と銀色の絵の具

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思ってたより金と銀の発色がいいです。角度によっては光の輝きがキラキラしていて金箔とまではいかないが、時間を置いて乾いてくると光沢が増して綺麗な発色になる!金と銀が入る事で襖絵の和風感がグッと増したようだ。

ラメの絵の具

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ラメの絵の具は写真では分かりにくいかもしれないが、角度によってラメのキラキラが輝き、まるでホログラムかオパールのような遊色のようだ、ただ和風にするよりちょっと遊び心があったほうがいいアクセントになって襖絵を引き立てる。

完成した襖絵

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描き上がったばかりの襖絵は、まだ顔料が乾ききっていないのでムラがあったり、つや消しなのに光沢があったりしたので、大丈夫か心配になったが、しばらく様子を見ていたところ次第につやも消えていき、金銀は光沢を増し、ラメはキラキラと遊色が増してきたのでひと安心した。

正面から見た襖絵

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写真の撮り方のせいかムラがあるように見えるが、実際にはもう少し綺麗。ラメと金銀を使ったおかげで和風だけど金銀の輝きとラメのキラキラで表情も変わる。また時間帯によっての窓からの自然光、夜のLEDからの上からの光源での見え方によっても光り具合が違うので、朝から夜への時間の移り変わりでも楽しめる襖絵になった。

豊かな気持ちになれる

無地の襖を買ってきて絵を描いただけのことだが、ほんのちょっとしたことでガラリと部屋の雰囲気が変わり、心も豊かな気持ちになる。もし気分が落ち込んで憂鬱な気分になっているなどそんな時、何か変わるきっかけとして襖絵を描いてみたらどうだろうか?毎日暮らす部屋は襖絵のような、ほんのちょっとした変化で心穏やかで豊かな気持ちで日々を楽しめるきっかけになることだろう。

襖絵の配色を考える

今回は和風というテーマで富士山などのモチーフと金銀、ラメなどの画材にしたが、例えば配色に重点を置いて、前向きでポジティブになりたいときは赤系、リラックスしたいときは青やグリーンなど、色彩心理の専門書などを読みながら襖絵の配色を考えてもいいだろう、あるいは風水が好きな人は部屋の運気のいい色などに合わせて襖絵の配色を考えてみるのもいいかもしれない、毎日過ごす部屋、色が心に与える影響は非常に大きい、そこで今の気分に合わせ、部屋の用途に合わせて襖の配色を考えてみるのもいいだろう。

簡単にやり直せる

アイロンの襖張りは簡単。もしシーズンごとに襖のイラストを変えたい、襖絵を描くのに失敗したのでやりなおしたいなど簡単にやり直す事が出来る。気分に合わせて襖絵を変える、部屋のテーマによって襖絵を変える、簡単に襖が張り替えることができるので日常生活に少しの変化が欲しい場合に襖張りはオススメである。

イラストレーター
キャラクターデザイナー
プクムク/pukumuku


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