薬酒のラベルを作ってみる
せっかく漢方薬材を揃えたのだから、ただ薬酒を作るだけではつまらない、そこで薬酒の瓶に貼るラベルイラストを作ることにした。
漬ける薬酒は二種類
動物系と植物系の漢方薬材を分けて薬酒を作ろうと思っていたため、1つ目は高麗人参。2つ目は紅景天の薬酒と極東蠍と海馬の薬酒。二種類の薬酒にする。
高麗人参(こうらいにんじん)と紅景天(こうけいてん)
高麗人参は有用成分のサポニンで基礎代謝を良くし、赤血球を増やす免疫力向上の働き。紅景天は甘い香りの芳香成分クマリンが抗酸化ポリフェノールに分類され血流改善やむくみの解消する働きがある。トータルで滋養強壮ってとこだろうか。
極東蠍(きょくとうさそり)と海馬(たつのおとしご)
極東サソリは強壮、コレステロールや中性脂肪に良い働き。タツノオトシゴは有用成分テルペノイドというのが補腎、強壮へ良い働きがある。他にも頻尿改善、アンチエイジング、虚弱体質にも良い。トータルで強壮や体質改善といったところだろうか。
イラストラフ
それぞれのイラストを描くために日本酒やワインなどのラベルを色々調べた結果、周囲を黒枠で囲んで落款の印が押してあると薬酒のラベルっぽいと思った。あとはメインになる文字「薬酒」を大きくして両脇に漢方薬材名を描き、pukumukuの印を入れてみることにした。イラストラフの出来上がりだ。
高麗人参と紅景天イラスト
高麗人参のイラスト
元来ニンジンとは枝分かれした根っこと全体のフォルムが人の形をしている事からその名が付いたというので、枝分かれをした根を強調してかわいい顔を描いてみた。
紅景天のイラスト
紅景天はチベット高地の厳しい環境で育ったそうなので、まゆ毛をやや太くして意志の強い感じの表情のイラストにした
極東蠍と海馬イラスト
極東サソリのイラスト
サソリは毒針のある尾の部分に有用成分が多いとのことなので、尾を立てて強調させたイラストにした。でもかわいいイラストのが好きなのでつぶらな瞳のかわいいサソリを描いてある。
海馬(タツノオトシゴ)のイラスト
タツノオトシゴは昔から夫婦円満、子宝、安産、出世や成功運、健康運のお守りにされていたようなので、一匹だけでなく二匹仲良く対でイラストを描く事にした。
薬酒ラベルイラスト完成!
全体のバランスを考えながらレイアウトした。薬酒の文字を目立たせ安定感のある左右対称、シンメトリーの構図にした。それぞれの漢方薬材の名前は控えめにグレーにしてイラストと「薬酒」の文字が目立つように、あとは重要な漬けた日を記載する場所も設けた。
高麗人参と紅景天の薬酒は半年〜1年。極東蠍と海馬の薬酒は3ヶ月くらい。それぞれ飲用出来る時期が違うので、漬けた日を書かないとうっかり日にちが過ぎてしまう。
ホワイトリカー
漬けるお酒はホワイトリカーの35度にした。必ず20度以上で漬ける。
薬酒を作る際の注意点
薬酒を作るときにアルコール度数が20度未満の酒に漬けると、法律上、アルコールを製造したとみなされて、酒税法に抵触する可能性があるそうだ、必ず果実酒用のホワイトリカーやブランデーなどを使用する事。
梅酒用の瓶
ちょうど梅酒の瓶が売っていたので、これに漢方薬材を入れて薬酒を作る事にする。
薬酒瓶の洗浄と殺菌消毒
いきなり漢方薬材とホワイトリカーを入れてはダメ。かならず洗浄と消毒を行う。洗浄方法はガラスを傷つけないように柔らかいスポンジでぬるま湯で洗浄して乾燥させる。次にホワイトリカーか食品用アルコール(エチルアルコール)などで消毒を行う。この作業を行う事によりカビや菌を滅菌することで安心して薬酒を作る事が出来る。
極東サソリと海馬
真空パックされているので開けてみる
極東サソリ
購入したのは8グラムだが、出してみるといがいと沢山入っている。ちょっとにぼしのような臭いがする。
海馬
海馬(タツノオトシゴ)も取り出してみる。カラカラに乾燥している、尻尾のくるんとしたとこがカワイイ。こちらも若干煮干しぽい臭いがする。
高麗人参
これは袋から出すと強いリキュールの臭いがした。このエキスも一緒に入れたほうが良いとの事。
紅景天
袋から出しても、木にしか見えない。臭いはあまりないが、きっとホワイトリカーに漬けると有用成分の芳香成分クマリンの臭いがするのだと思う。
漢方薬材をホワイトリカーに漬ける
高麗人参と紅景天は1800mlのホワイトリカー。極東サソリと海馬(タツノオトシゴ)は900mlに漬ける。高麗人参と紅景天は半年から一年。極東サソリと海馬は三ヶ月から飲み頃になる。氷砂糖は入れないほうが良いとの事なのでホワイトリカーと漢方薬材のみの薬酒。
極東サソリと海馬
入れた極東サソリと海馬は沈まずに全部浮いている。アップにするとちょっと怖いかも。漢方薬局で聞いたところによるとサソリは酒に漬けているとそのうち沈んでいく。沈んだ頃が飲み頃との事。動物系の漢方の特徴である、酒漬けにすると出てくる白い油分なども有用成分なので一緒に飲むほうが良いそうだ。
高麗人参と紅景天
高麗人参と紅景天はホワイトリカーに入れると良い感じの見た目だ。イメージしていた薬酒って感じ。
ラベルを印刷
それぞれの薬酒も漬かったことだし次に瓶に貼るイラストを印刷していく。印刷はプリントラベルという裏がシールになっているプリンター対応のシールがあるので、これに印刷して瓶に貼る。
印刷完了
プリントアウト完了!なかなかカワイイ薬酒のラベルができた。きれいにハサミで切っていく。
薬酒の瓶にイラストラベルを貼る
薬酒の瓶にイラストラベルを貼ったらグッと素敵になった。ただの薬酒の瓶よりこうしてイラストで手間ひま掛けてラベルを作ったおかげで楽しい気分になる。すごくワクワクしてきた。キッチンの目立つところに飾って眺めていたいくらいだ。それぞれの薬酒が出来上がるのが待ち遠しい。
はじめての薬酒作り。上手く漬かったら次はもっと色々な薬酒や果実酒にチャレンジしようと思う。
イラストレーター
キャラクターデザイナー
プクムク/pukumuku
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