黒について
色が人に与える心理効果は非常に大きい。イラストやキャラクターを描く時、最初に色の事を考えていくと方向性を明確になり最終的にどのような印象になるのかをイメージしやすくなる。今回は黒について調べてみる。黒は周りの色に影響を与え色をより強調したり、引き締める効果があるのでイラストを描く時にはよく使う色だ、効果的に使う事によってより魅力的な作品になる。
黒のイメージ
黒は重い印象を与えたり、大きな色面の黒は威圧感や高圧的な印象、絶対的な権力、魔術のような神秘的な印象などちょっとダークで負のイメージがある。逆に黒はフォーマルなスーツなど黒を着用することで大人っぽさや高級感を演出したり、神秘的な印象も与える事が出来る。イラストやキャラクターに黒を使用する際も色面を配慮することよって権力を強調させたり、ちょっとダークで神秘的なイメージの絵を描く事が出来るだろう。
黒は効果的に組合わせる
黒は無彩色です。無彩色とは白、黒、灰色のように彩度つまり色の鮮やかさが0ということ。無彩色は色を主張しないので有彩色、つまり他の彩度のあるどんな色と組合わせても合うという特性がある。とりわけ黒は他の色を引き立てたり、周りを引き締める効果などがある。また他の色との組み合わせにより後退色の収縮色などの効果で収縮したり後退して見えたりする。イラストを描く時にも意図的に他の色を強調するために黒を配色したり、部分的に引き締めた印象にするために黒をポイントで効果的に使用する事で魅力的なイラスト、キャラクター作りに役立てる事が出来る。
黒は重い
黒は使用する面積比が多いと高圧的、権威の象徴、重く暗い印象や絶望的なイメージを植え付けてしまう。意図的にこのような印象のために黒を使うのであれば効果的だが、イラストでクールさを演出しようと思って黒を使った結果、暗い印象になっては元も子もない、例えばクールであれば他の有彩色やグレーと組合わせるなど、黒を使う面積比を考えて意図した通りの印象に近づけると良いだろう。
色の持つポジティブとネガティブ
色にはポジティブとネガティブなイメージがあり、イラストを描く時、効果的に使えば良い面を引き出す事になる。黒は周囲の色を強調してくれる使い方によっては良い効果をもたらす色だ、しかし一歩まちがえてしまうと重苦しいイメージになってしまう。したがってこの黒は今どんな印象になっているのか、考えていく事を心掛けていくと良い。黒だけでなく有彩色を多用し効果的に配色する事で印象を操作していく事も大切。
黒のポジティブなイメージの例
クール、大人っぽい、高級感、神秘的、質の高い、強大な力、威厳
黒のネガティブなイメージの例
死、闇、不安、絶望、孤独、負、魔術、不気味、沈黙
黒は他の色を強調して強く見せてくれる反面、使いすぎると重く不安な印象になってしまう。黒の意味するポジティブ、ネガティブ様々なイメージがあるので調べてみるといいだろう。イラストやキャラクターを描くときは、黒の意図したイメージ、あるいは他の有彩色をどのように際立たせるかなど考えて使う事によって印象をより高めて魅力的なキャラクター作りに役立てる事が出来る。
イラストレーター
キャラクターデザイナー
pukumuku
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