日本の色・露草色(つゆくさいろ)

日本の色・青系の色「アイキャッチ」
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日本の色・露草色(つゆくさいろ)勿忘草色(わすれなぐさいろ)

電子書籍絵本やイラストを作るときに絵の印象を位置付けるために色彩心理に合う色を配色してきているが、日本には実に多くの色と色の名前があるので伝統色について調べてみることにした。今回は露草色(つゆくさいろ)勿忘草色(わすれなぐさいろ)

露草色(つゆくさいろ)

日本の色・青系の色「露草色」

露草色(つゆくさいろ)は初夏から初秋にかけて道端や畑などで見かけることが多い1〜2センチの青い小さな花を咲かせる植物の事で、その露草の花びらを連想させる青の色名。露草は朝早くまだ空気がひんやりしている時間帯に花を咲かせ昼にはしぼんでしまい朝露を思わせる事からこの名前がついたと言う。この露草の花の青い汁は水で容易に洗い流せる事から友禅など着物の下絵を描くときにも使われる。また万葉集では露草について朝咲いて昼にはしぼんでしまう儚さを詠ったものをみることができ日本でなじみ深い花の1つです。

朝開き昼にはしぼんでしまうなんとも儚い花ですが、古くから一瞬の美しく咲き誇る姿に人生や人々の営みなどを露草になぞらえていたのでしょうね。

勿忘草色(わすれなぐさいろ)

日本の色・青系の色「勿忘草色」

勿忘草色(わすれなぐさいろ)は春から夏に掛けて淡い青色の5〜10ミリの小さな花を咲かせる多年草で、その花の色を連想させる色名このこと。勿忘草はもともとヨーロッパが原産で明治時代に日本の園芸業者が輸入したのが始まりで、その後野生化して日本の涼しい地域に自生している。語源は中世ドイツに伝わる物語のなかで騎士が恋人のために川岸にある美しい花を採ろうとしたが川の流れが早く巻き込まれてしまい騎士は最後にこの花を恋人に投げ「私を忘れないで!」と叫び力つきる。そんな悲恋の物語に由来し、「私を忘れないで!」のforgeto me not blueを明治時代に直訳したものが勿忘草でさまざまな言語で同じような意味の名前がついている。

悲しい物語が語源の勿忘草色ですが、恋人たちの愛の象徴としてヨーロッパではこの花を贈る習慣があるそうです。物語と恋人の絆などを想いながらこの色を改めて見ると青の印象も変わって見えますね。

イラストレーター
キャラクターデザイナー
プクムク/pukumuku

pukumuku絵本はいろんなテーマで描いています

みなさんは子供のころ読んだ絵本を覚えているでしょうか?私は子供のころに読んだ絵本から沢山の事を学びました。子供のころは何故?何?など沢山の知識欲や好奇心がいっぱいです。なぜ空は青いの?星が動くの?なんで虫は幼虫、サナギ、成虫になるの?いろんな動物の鳴き声や生き物のウンチの形、世界中のあいさつや風習、なんで?これはなに?そんな様々な何故?何?に応えてくれたり、素敵なファンタジーや空想の世界につれていってくれたのも小さな頃に読んだ絵本でした。それは私が大人になった今でも絵本から得た沢山の知恵や知識は生き続けています。そしてこれから子供達の進む先に私の絵本で、新しい世代の子供達へ知恵や知識のバトンを繋ぎたい、そんな想いで描いています。

pukumukuの絵本が世界中の子供たちの心にとどまり続ける事を願っています。

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