東尋坊と永平寺に行く
京都に用事があったので、帰りにそのまま東京へ戻らず一度行ってみたかった福井県の東尋坊と永平寺へ観光してから帰ることにした。絵本やイラストの資料になる写真をいろいろ撮ってこよう。
芦原温泉駅(あわらおんせんえき)
京都駅から特急サンダーバードに乗って1時間半ほどでJR芦原温泉駅に到着。
芦原温泉駅を降りるとホームに「ちはやふる」の看板やポスターなどが、調べてみると物語で主人公の綾瀬千早(あやせちはや)が競技かるたにのめり込むきっかけになったのが、あわら市が出身地の綿谷新(わたやあらた)。そして実際に作中でも新に会うためにあわら市に行くシーンやこの芦原温泉駅、周辺の風景などが登場するのだとか、また福井県は競技かるたが盛んで「かるた王国」と呼ばれているそう。
芦原温泉駅。駅に温泉と付いているので周囲に日帰り入浴できる温泉やホテルや旅館があるのかと思ったら、ここから3キロくらい先のえちぜん鉄道「あわら湯のまち駅」という駅が芦原温泉の温泉街に近いようだ。
芦原温泉駅の観光案内所で永平寺・東尋坊二日フリーきっぷを探す。駅の一階で京福バス切符売り場兼売店があり、消費税が10パーセントに変わったばかりで会計やフリーきっぷに押す日付のハンコの仕様が変わったとかで店内で店員さんがバタバタしながらも親切に永平寺・東尋坊二日フリーきっぷの説明をしてくれた。フリー切符にはハサミで切り取る施設共通優待券が6回分付いている。
東尋坊行きのバス停のベンチに恐竜が、福井県は「かるた王国」だけでなく恐竜の化石が数多く発掘される「恐竜王国」でもあるようだ。
京福バスに乗り50分程で東尋坊に到着。目の前には東尋坊タワー。タワーの1階は土産物売り場になっていた。
東尋坊の岩場へ向かう途中には東尋坊商店街がありTシャツや海産物などの土産物や食べ歩きできるイカ焼き、インスタ映えしそうなソフトクリームやタピオカなどのスイーツ、海鮮丼などの飲食店などがある。平日の午前中だからか人がまだ少なめ。
快晴で気持ちがよい。
国定公園越前海岸、東尋坊到着。遊覧船がすぐ出発できるそうなので永平寺・東尋坊二日フリーきっぷの施設共通優待券で遊覧船のチケットを購入。優待券で200円引きになる。
乗り場までは急な階段を降りて行く。
停泊している遊覧船からの景色。
遊覧船出発。遊覧船の乗客が5人しかいなかったので、見たい景色によって座席を自由に移動できてよい。
まず出航して雄島へ向かう。雄島の灯台
雄島の赤い橋。
板状節理(ばんじょうせつり)といって岩が板状になった節理(規則性のある割れ目)
岩が全部同じ角度だ。右側にあるのが大池で遊覧船で近づいていきます。
大池。高さ25メートルの絶壁。この後もしばらく遊覧船はライオン岩、ロウソク岩と岩の説明をして30分程でクルーズ終了。東尋坊は下から眺めるのも迫力があるね
遊覧船を降りて東尋坊を散策。岩場はフナムシがワラワラ。海がとっても綺麗で小さな魚やカニなどが沢山。
断崖絶壁が続く中でここだけ平らな岩場が広がっている。パンフレットを見るとここは千畳敷といって昔、砕石が行われていた場所だそうで砕石した石は三国港の防波堤の基礎石に使われているのだとか。
柵がないので近づくと高度感がすごい。草が生えていると崖の境界線がわからなくて近づくと足がすくむ。
遊覧船
大池を上から見たところ。海面まで25メートル。足がすくみそうだ
やはり上からと遊覧船で下から見るのとでは全然違うね。
帰り道にはスタバぽいIWABA CAFEなんてカフェがあった。
自殺の名所のイメージ
東尋坊に来る前は東尋坊の検索ワードに必ず出てくる自殺の名所といった暗いイメージもあったけど、実際東尋坊に来てみると青い海と透き通るような青空、板状節理で出来上がった規則正しい岩群や大自然の素晴らしさなどからは暗いイメージはほとんどありませんでした。
ひっそりと設置されている「救いの電話」
しかし東尋坊の高浜虚子、森田愛子、伊藤柏翠など文人の文学碑の近く、やや人目の少ないところに「救いの電話」という電話ボックスがひっそりと設置されていました。中を見ると警察の電話番号や救いを求める人のためのNPOの名刺、聖書やパワーフォーリビングなる宗教的な本や「本当に大切なあなたへ」と題した自殺を止まる文章などが張り出されていて死について考えさせられる場所もありました。
元気な呼び込み活気溢れる商店街、ボランティアでゴミ拾いをしていつも東尋坊を美しく保っている人々、遊覧船のガイドの楽しいトークなど自殺のイメージを払拭する努力もしているのかもしれませんね。
やはり実際訪れてみないとわからないものですね。1時間30分ほど東尋坊を観光してバスの時間が近づいてきたので芦原温泉経由で次は永平寺へ向かいます。
永平寺へ行くに続く。
イラストレーター
キャラクターデザイナー
プクムク/pukumuku
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