イラストの色について(金色の色彩)

イラストの色について金色
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金色(ゴールド)について

色彩心理などを参考にして配色を論理的に考える事はイラストやキャラクターを描く時、一番大事な方向性を位置づける事に繋がる。人は絵を一瞬だけ見かけた時、その絵に対してよほど興味が無い限りなかなか細かいデティールまで覚えていることは少ないだろう。覚えているのは大まかな形や色である。そこでイラストを描く時にその絵のテーマと同じ色彩心理の色を配色していれば、見た人にとって色の効果に合った印象を抱かせる事に繋がるのだ。それだけ絵を描く時には色の心理効果に注意を払う事が重要なのである。今回は金色(ゴールド)について考えてみようと思う。

金色、ゴールドの色彩心理についての説明画像

金色(ゴールド)で第一に思い浮かぶのは、その名の通りお金、金貨や金のインゴット、ゴーヅドバーなど高価、高級、特別なイメージを抱かせる。あるいは富の象徴、ビジネスなど成功者、ステイタス。オリンピックなど競技での才能で頂点に登りつめた勝利の証などの印象もある。イラストやキャラクターを描く場合にも勝負事やビジネスで成功者のイラスト。高価でなかなかお目にかかれないような富の象徴を描くために使うのも良いだろう。しかし金色(ゴールド)は使いすぎると派手な印象になり、富の象徴やお金の印象がより誇張されてしまい、成金趣味的な印象になりかねない。的確にイラストの印象を提案するためには配色の面積比などに注意を払うことが大切である。

濃度(トーン)の差で考える

金色(ゴールド)をイラストに使う場合、伝統工芸品などの絵に実際の金色を使う場合と、黄色と黄土色のグラデーションで見せる場合があると思う。パソコンなどで描く場合はグラデーションや黄土色のコントラストで見せる場合が多いだろう。コントラストで見せる場合、濃度(トーン)の差が大きいと光り輝く黄金のイメージ。濃度(トーン)の差が小さいと芳醇さや豊かさ、自信満々な印象になる。どれくらいの濃度(トーン)の差がイメージに合っているのか考えながら使うと良いだろう。

色の持つポジティブとネガティブ

色にはポジティブとネガティブなイメージがあり、イラストを描く時、効果的に使えば良い面を引き出す事になる。金色(ゴールド)はその名の通り黄金や富の象徴、成功者の証など高価さや特別さを印象付ける色だ、しかし色の濃度や面積比によっては色の効果が強調されすぎてしまい成金趣味や派手さが目立ってしまう。したがってこの金色(ゴールド)は今どんな印象になっているのか、常に考えていく事を心掛ける。金色(ゴールド)は色の濃度(トーン)にも気を配ることでも様々な印象になるので意図した通りの配色はどの濃度(トーン)の金色(ゴールド)なのかよく考える事。

金色(ゴールド)のポジティブなイメージの例
黄金、富の象徴、ステイタス、成功、貴重品、光沢、頂点、勝利、豪華絢爛

金色(ゴールド)のネガティブなイメージの例
成金、派手、傲慢、欲望、自信過剰、どん欲

金色(ゴールド)は貴重品や勝利や成功者のステイタスなど高価なものや特別感のあるイメージに使用する事が多いが、使い方を間違えると欲望に溺れる傲慢なイメージになってしまいかねない。金色(ゴールド)の意味するポジティブ、ネガティブには様々なイメージがあるので調べてみるといいでしょう。イラストやキャラクターを描くときは、金色(ゴールド)の意図したイメージをまず考える。あるいは金色(ゴールド)は他の有彩色と合わせると、例えばピンクとゴールドではキュートで高価なイメージ。紫とゴールドでハイセンスで高価な雰囲気など様々な印象を持たせる事が出来るので色々な配色の組み合わせを考えて最終的なイラストのイメージに近づけると良いでしょう。

イラストレーター
キャラクターデザイナー
プクムク/pukumuku


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