緑色について
イラストやキャラクターを描く時、まず考える事は絵のタッチやどんな題材で描くかよりも色の事を考えています。それは色が人の心に与える影響が非常に大きいからです。イラスト、キャラクターのイメージと色のイメージを一致させる事で、見る人にどんな気分になってもらいたいのか的確に提示する事が出来るのです。仕事で絵を描く時、このような考え方はとても重要です。今回は緑色について考えていこう。
緑色のイメージ
緑色は草木や森などの豊かな自然や生命力などのイメージがあるので、リラックスしたり気持ちを落ち着けたり、穏やかな気分になる色です。イラストやキャラクターを描くときも自然を意識したモチーフ、安らぎや平穏な気持ちのメッセージを込めたテーマ、題材の作品を描く時に効果を発揮するだろう。
緑は落ち着く色
緑色は協調性や安定感、平和、安心やリラックスなどの心理効果のある色です。森の木々、草木など自然界にもあるナチュラルな色なので、気持ちを穏やかにし心身の疲れを癒し、緊張状態を和らげるなど様々な心理効果のある色です。こうしたテーマのイラストやキャラクターを描く時には効果的に使っていきたい色である。大きな木のや山などがテーマのキャラクター、ナチュラルで自然志向なテーマの媒体のイラストなどに使うと作風と絵の印象がマッチして完成度が高くなるのではないだろうか。
色の面積、バランスが大切
緑色から連想される色で未熟さ、守りに入る、優柔不断、受け身などといった、ややネガティブなイメージもある。こういったイメージのイラストやキャラクターを描くときは効果的だが、安心やリラックスといった印象の絵にするには色全体の面積に気をつけて自分の思った通りのイメージに近づける事を心掛けると良い。また赤などの補色や同系色を取り入れる事によって目立たせたり、イメージを強調させる効果もあるので、いろいろ試してみる事も良いだろう。
色の持つポジティブとネガティブ
色にはポジティブとネガティブなイメージがあり、イラストを描く時、効果的に使えば良い面を引き出す事になる。この緑色はどんな印象になっているのか、考えていく事を心掛けていくと良い。場合によっては補色や同系色などを効果的に使って印象を改善していく事も大事。
緑色のポジティブなイメージの例
安心、安定、安全、落ち着く、リラックス、環境、自然、平和、くつろぐ、癒し
緑色のネガティブなイメージの例
受け身、優柔不断、守りに入る、未熟
緑色には他にも様々なイメージがあるのでイラストやキャラクターを描くときは、まず色から連想されるどんな言葉のイメージが当てはまるのか常に考えることが絵の土台作りの第一歩だ。イメージした色に近い効果的な配色を心掛けると見る人にとっても伝わる絵になるだろう。
イラストレーター
キャラクターデザイナー
プクムク/pukumuku
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