日本の色・緋色(ひいろ)

日本の色赤系「アイキャッチ」
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日本の色・緋色(ひいろ)・猩々緋(しょうじょうひ)

電子書籍絵本やイラストを作るときに絵の印象を位置付けるために色彩心理に合う色を配色してきているが、日本には実に多くの色と色の名前があるので伝統色について調べてみることにした。今回は緋色(ひいろ)・猩々緋(しょうじょうひ)

緋色(ひいろ)日本の色赤系3「緋色」

緋色とは茜という日本の野山に自生している蔓草で茜は赤根とも書き、文字通り赤い根をもっている。その茜の根を使って染めたのが緋色です。

緋色は古墳時代に新羅・百済の国(現在の中国)から染色法法が伝わり、その鮮やかな赤い色は法隆寺や正倉院の宝物にも残されていて、紅色と同じように日本では高貴な色として儀式や鎧兜の装飾などでも使われていました。

緋色には鮮やかな紅をプラスしたような紅緋(べにひ)や深く濃い色に染上げた深緋(こきひ)、薄い色に染めた浅緋(あさひ)などの緋色のバリエーションがあり、歴史的には鮮やかな緋色を指す色は少し薄い浅緋(あさひ)が本来の緋色だとも言われている。

猩々緋(しょうじょうひ)日本の色赤系3「猩々緋」

猩々緋というのは緋色に彩度をたした非常に強い赤い色のことです。猩々(しょうじょう)というのは中国の古典書物などに記された赤い毛で覆われた酒を好む想像上の生き物でもあり、能などの伝統芸能でも猩々がでてくる演目がある。また漢字でオランウータンを猩々とも書くことからこの色をオランウータンの色を指す場合もある。

緋色は日本を代表する赤い色だが、この猩々緋の強い印象の赤い色は南蛮渡来の品物に使われていた赤に似ていることから当時は異国の印象の強い色として認識されることが多かった。

この猩々緋の鮮烈な赤い色は戦国武将などが好んで使い伊達政宗の陣羽織には猩々緋の鮮やかな赤い色を使った織物などが多く見られるそうだ。

緋色の染色原材料である茜。「あかね」という言葉は太陽、昼、照などの枕詞として使われ、太陽や輝く光への強い印象を連想させる色。そういった色のイメージからも昔の人々は強い思いを込めてこの色彩を使っていたのではないかと、この色に思いを馳せてみたくなります。

イラストレーター
キャラクターデザイナー
プクムク/pukumuku

pukumuku絵本はいろんなテーマで描いています

みなさんは子供のころ読んだ絵本を覚えているでしょうか?私は子供のころに読んだ絵本から沢山の事を学びました。子供のころは何故?何?など沢山の知識欲や好奇心がいっぱいです。なぜ空は青いの?星が動くの?なんで虫は幼虫、サナギ、成虫になるの?いろんな動物の鳴き声や生き物のウンチの形、世界中のあいさつや風習、なんで?これはなに?そんな様々な何故?何?に応えてくれたり、素敵なファンタジーや空想の世界につれていってくれたのも小さな頃に読んだ絵本でした。それは私が大人になった今でも絵本から得た沢山の知恵や知識は生き続けています。そしてこれから子供達の進む先に私の絵本で、新しい世代の子供達へ知恵や知識のバトンを繋ぎたい、そんな想いで描いています。

pukumukuの絵本が世界中の子供たちの心にとどまり続ける事を願っています。

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