日本の色・鼠色（ねずみいろ） | pukumukuのイラスト探検隊

日本の色・鼠色（ねずみいろ）銀鼠（ぎんねず）

電子書籍絵本やイラストを作るときに絵の印象を位置付けるために色彩心理に合う色を配色してきているが、日本には実に多くの色と色の名前があるので伝統色について調べてみることにした。今回は鼠色（ねずみいろ）銀鼠（ぎんねず）

鼠色（ねずみいろ）

鼠色（ねずみいろ）は白と黒を混ぜた無彩色の色のことで灰色をしている。江戸は当時火事の多い街で、火事と喧嘩は江戸の華などと言われるほどでした。しかし火事の後の焼け野原を連想させる灰という字を不吉な名と嫌っていて、灰色の灰を鼠と当て字にして鼠色としていたそうだ。ネズミは日本では古来から財運や子宝、子孫繁栄、家庭運など縁起の良い生き物でした。

火事と喧嘩は江戸の華などと言われるほど火事の多かった江戸時代。そんな中で火事を連想させてしまう灰色をそのまま呼称せず灰色の灰を鼠と当て字にして鼠色としていたのですね。そしてネズミは財運や子宝、子孫繁栄、家庭運などを意味する縁起の良い生き物なのですね。

銀鼠（ぎんねず）

銀鼠（ぎんねず）は絹織物などのような光沢のある灰色をしていて、鼠色よりやや白っぽい色をしている。江戸時代、幕府は赤や紫など派手な色を禁色としたところ、江戸の町人たちは四十八茶百鼠（しじゅうはっちゃひゃくねずみ）といって地味な色である茶色と鼠色の様々な彩度や明度のバリエーションで色の名前を付け粋を楽しむようになりました。

江戸時代、幕府は赤や紫など派手な色を禁色としたことから江戸では四十八茶百鼠（しじゅうはっちゃひゃくねずみ）といって地味な色である茶色と鼠色の様々な彩度や明度のバリエーションで色の名前を付け粋を楽しんでいたそう。江戸時代の人々の感性の豊かさが伺えますね。

イラストレーター
キャラクターデザイナー
プクムク/pukumuku

pukumuku絵本はいろんなテーマで描いています

みなさんは子供のころ読んだ絵本を覚えているでしょうか？私は子供のころに読んだ絵本から沢山の事を学びました。子供のころは何故？何？など沢山の知識欲や好奇心がいっぱいです。なぜ空は青いの？星が動くの？なんで虫は幼虫、サナギ、成虫になるの？いろんな動物の鳴き声や生き物のウンチの形、世界中のあいさつや風習、なんで？これはなに？そんな様々な何故？何？に応えてくれたり、素敵なファンタジーや空想の世界につれていってくれたのも小さな頃に読んだ絵本でした。それは私が大人になった今でも絵本から得た沢山の知恵や知識は生き続けています。そしてこれから子供達の進む先に私の絵本で、新しい世代の子供達へ知恵や知識のバトンを繋ぎたい、そんな想いで描いています。

pukumukuの絵本が世界中の子供たちの心にとどまり続ける事を願っています。