美しい鉱物やパワーストーンのLINEスタンプ
石には宝石言葉や誕生石の言葉など、いろいろな由来や意味の言葉があります。それをLINEスタンプにしたら自分でも使いたいと思った。
キラキラした鉱物の原石をイラストに描き起こしてパワーストーンスタンプを作ることにしよう。
このLINEスタンプはパワーストーンスタンプとしてLINEクリエイターズマーケットにて発売されています。
見た事のないきれいな石たち
10年前に池袋のサンシャインシティで東京ミネラルショーというジェムストーン、鉱物、パワーストーンなどの展示販売会に初めて行った、いままで水晶や黄鉄鉱など、よくありそうな鉱物の名前くらいは知っていたが、たいして関心があったわけでもなく、たまたま友人の誘いでこの展示会に行く事になった。
見た事ないようなきれいな石たち、日本人だけではなく様々な国の人達が石を販売していて活気にあふれていた。数日間開催されていたので、まずは一通り見て行く事にした。そしてしだいに石の魅力に気がついてきたのだった。
途方もない年月を掛けて鉱物は出来上がる
沢山の石が販売されていたのだが、磨き上げられ光沢を放つ美しい宝石やパワーストーンとしての魅力よりも、長い年月掛けて結晶になる、そんな壮大な時間軸や物語に想いを馳せる。そういった魅力が次第に鉱物を集めてみたいと思わせるようになった。特にミネラルショーで販売されていた鉱物の原石はあたかも、つい今しがた、タガネやハンマーで砕いて掘り出したかのような無骨で荒削りな感じが、愛おしいもののように感じた。
それ以来、毎年いろいろなミネラルショーに行っては鉱物を集めたり、鉱物図鑑を参考に秩父や山梨、富山、新潟など鉱山や山へ鉱物採取するまでに至ったのだった。
LINEスタンプのイラストに描き起こそうと思った鉱物たちを紹介
鉱物を選ぶのに苦労したが、その中からLINEスタンプとしてイラストに描き起こす候補をいくつかピックアップした。どれも結晶がキレイで迷ってしまう、大好きな鉱物です。
蛍石(フローライト)1
フローライト八面体。グラインダーなどで磨いてこのような形にしたのではなく、1方向に割れやすい蛍石の劈開(へきかい)性を利用して作られたもの。よくこんなにもキレイな八面体になるものだ。
産地によって色が違う
イリノイ州やニューメキシコ産など産出される地域によってこれほどまで色が違うのも集めていて楽しい。紫外線を当てるとキレイに発光(蛍光)することから蛍石と呼ばれる由来になったのだという。
フローライトをLINEスタンプのイラストにしたら素敵なものになると思った。
蛍石(フローライト)2
フローライト、何でこんなにも規則正しく結晶になるのか、初めてみた時に不思議に思ったものだ。販売しやすいサイズにタガネとハンマーで荒々しく砕いた感じや、白い母岩とのコントラストなんかも良かった。
イラストに起こすのに結晶の形を描く作業が楽しそう。
いろいろな水晶1
透明感のある綺麗なハーキマーダイヤモンド、鉄が酸化し赤く染まったレッドクオーツ、緑のエピドート入り水晶、緑泥石の入った水晶、同じ水晶でも産地や、そこにある成分がほんの少し混ざっただけで、こんなに多彩なものになる、それも気の遠くなるような年月を掛けて出来上がるのが胸が熱くなります。
このあたりもいくつか鉱物の意味や言葉を元にLINEスタンプとしてイラストに起こす事にした。
いろいろな水晶2
真っ黒な水晶モリオン、やや灰色掛かったスモーキークォーツ、アメジストの単結晶、トゲトゲしたサボテンのようなカクタスクォーツ、ヘマタイトが表面について赤く変色したタンジェリンクオーツ、本当に水晶だけで色も多彩。
これもイラストに起こしたら面白いものが出来そう。
黄鉄鉱(パイライト)
同じ黄鉄鉱でも六面体、八面体、十二面体などいろんな結晶がある。またレインボーパイライトのように虹のようにキラキラしたものもある、これも天然の酸化被膜でこのような色合いになったのだという。
これも見ているだけでイラストに起こしたい、創作意欲をかき立てる鉱物だと思う。
ボージーストーン(褐鉄鉱)
ボージーストーン、褐鉄鉱(かってっこう)。まるっこくて面白い形が気に入って集め始めた、アメリカのカンザス州で産出されるようだ。ネイティブアメリカンのお守りなどに使われ大切にされてきたそう。
このなんとも不思議な形もイラストにしたら面白そう。
隕石(メテオライト)
鉄隕石(隕鉄)、表面が独特な模様なギベオン隕石、隕石が落下したときの熱で地上にある物質と隕石の成分が融解した、やや緑がかったガラス質のモルダバイト。普通の鉱物もスケールが壮大だが、はるか宇宙の彼方から落下してきたというだけで、とてつもない時間とストーリーを感じずにはいられない。
イラストに起こしたい一品だ。
いろいろな鉱物1
サファイアの原石、赤い結晶と白い母岩のコントラストがきれいなスピネル、黒いトルマリンの結晶付きの緑で透明感のあるアクアマリン、薄い黄色のシトリン、これらを鉱物図鑑など見ながら産地とか調べてみると、とても楽しい時間を過ごす事が出来そう。
これもどれをLINEスタンプのイラストにしようか迷いました。
いろいろな鉱物2
白い母岩に青くてパっと咲いた花のようなカバンサイト(カバンシ石)原石、針のような黄金の結晶のルチル(金紅石)、白とオレンジのコントラストがきれいなバナジナイト、オレンジ色で栗のようなトゲトゲの結晶が可愛いクリード石、ピンク色がきれいな方解石(カルサイト)、緑色が鮮やかなパイロモルファイト(緑鉛鉱)、規則正しい柱状の黒い結晶が美しいトルマリン(電気石)。
とても美しく見ていてイラストを描きたくなってくる鉱物たちだ。
鉱物のLINEスタンプを描く行程
ここまでいくつか鉱物をピックアップしたが、ここから鉱物をLINEスタンプのイラストのに起こす行程に移ろうと思う。
1鉛筆で下書き
お気に入りの鉱物をよく観察しながら鉛筆でスケッチした、思い入れのあるものなので、鉱物を選ぶのに苦労して、ついつい40点以上描いてしまった、描いたものをスキャナーでパソコンに取り込む。
2イラストに色付け
先程スキャナーで取り込んだイラストをイラストレーターというソフトで線を入れ、色を付けて行く、本来の鉱物の色と見比べながら、なるべくポップで親しみやすい色付けを心掛けるようにした。
3キャラクターぽくしてみる
鉱物を描いただけではLINEスタンプのガイドラインにある、会話、コミュニケーションに適さない、日常会話で使用が困難なものに抵触し、リジェクトになってしまう可能性があると思った。
目で表情をつける
そこで目をつけてキャラクターぽくして、少し表情があることによりコミュニケーションしやすいものへ近づける努力をした。しかし鉱物の印象を大切にしたいので目をシンプルな最小限なものにする事を心掛けた。
4文字を選ぶ
イラストに鉱物や宝石、パワーストーン由来の意味や言葉をのせる事にした。パワーストーン辞典や鉱物図鑑、様々な言葉を書き出してその石の意味を言葉にしていった。
色も大事
鉱物の色の多彩さを取り入て文字回りの枠もいろんな色彩にすることにした。色を多用することで楽しい雰囲気も出てきたと思う。
LINEスタンプで販売する時のネーミング
鉱物スタンプとかジェムストーンスタンプなどのネーミングでも良かったが、一般的に広く知ってもらうためにはパワーストーンのが分かりやすいのかなと思い、パワーストーンスタンプとした。
好きなものを沢山詰め込んだ
通常のLINEスタンプを作る時は理詰めでキーワードを導き出したり、形や見え方に細心の注意を払って作るのだが、今回のパワーストーンスタンプは好きなもので満載だ、しかしイラストに起こす時にはやはり配色や、鉱物キャラクターを取り囲む枠線の太さにはこだわって作った。思い入れのある素敵なLINEスタンプが出来上がったと思う。
このLINEスタンプはパワーストーンスタンプとして購入できます。
イラストレーター
キャラクターデザイナー
プクムク/pukumuku
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