描いて試すことが一番の上達法
オイルパステルやクレヨンなど、いろいろな画材を使ってイラストを描くと、その画材の様々な特徴が分かって楽しい、こういった画材は教則本を見るのも大事だが、実際に触って描いて書いて試すことが一番の上達法だ、失敗しても構わないし、思う存分画材を使ってオリジナルな使い方を見つけた方がいい、そうすることで自分だけのオリジナルの作風やタッチが生まれてくるきっかけになるのだ。今回は私が主にオイルパステルを使って描く時のイラストに使う画材を紹介する。
いろいろな紙に描いてみる
実際にオイルパステルやクレヨンでイラストを描いてみると紙によって描き味が全然違うことが分かる、そこを楽しみながら描くことが大事だ、紙だけじゃなく、ビニールに描いたり、ダンボールに描いたり、木に描いたり、とにかくいろいろな材料に描いてみると自分に合った材料が分かってくるのでいろいろ試してみて欲しい。
使用している画材、道具の紹介
オイルパステル
パステルにはチョークのような質感のもの、油脂、顔料、ワックスなどで固められたものなど分類がある、そのなかで油脂、顔料、ワックスなどで固められたものがオイルパステルと呼ばれている。オイルパステルは柔らかくて伸ばしやすいのでいろいろな技法やタッチで描くことが出来るので試してみて欲しい。
羽箒(はぼうき)
これは作品を書いたときのカスを掃く時に使います。あまり強く使うのではなく軽く掃くようにする。また羽箒が汚れていると作品まで汚れてしまうので注意して使うといい。
プラスチックの板
普通はペインティングナイフなどを使うのですが、いろいろ試した結果、このプラスチックの板が使いやすかったので、今は使っている。何に使うかというと、スクラッチ技法といってクレヨンやオイルパステルなどに色を重ねて塗っていき、最後に引っ掻くなどして下の層を出す技法に使う。またこすったりして絵をぼかす時にも使う。使い方次第でザラザラした質感やマーブル模様など様々な表現が出来るようになるので、いろいろ試して自分のタッチを見つけてみるといい。
練り消し
もちろん消す時にも使うが、ただ消すだけではなく、ぼかしたり、白い面を作ったり、ハイライトを入れる時にも使っている。平たくしたり、細くとがらせるなど、使用個所によって使い分けることで幅広いイラストの表現が可能となる。
ゲルマーカー
オイルクレパスやクレヨンみたいな質感、発色が良いのでハイライトや陰影をつけるときに使っている。筆圧で細い線、太い線が描きやすく、描き心地がとても滑らかなので何色か持っていると便利。特に白、黒は消費量が激しいので、だいたい10本くらいストックしています。
色鉛筆
色鉛筆は細かい所を描く時に使います、森や葉っぱの茂みなんかを細かに描く時などに重宝します。描き始めに下絵のように使う場合もあります。
クレパス
クレヨンとパステル、両方の特性を合わせ持った描画用具。四角いので角で細密な表現、面で広く塗ったり、自由に描き分けることが出来る。
絵の具
クレヨンは油をはじくので、逆に利用して面白い表現を行います。水で溶かないでそのまま豪快に乗せても面白いタッチになるだろう。
画材の特徴を知る
オイルクレパス、パステル、色鉛筆、クレヨン、絵の具とそれぞれの特徴を沢山描くことで感覚的に使い分けることが出来るようになると心地よいイラストが出来上がってくる。描き方なんて考えたり枠にはめて描くよりも自由にのびのび描いて、失敗も沢山して画材を自分のものにしていった方が満足のいく作品に繋がる。
クレヨン多数
100円ショップで買ったプラスチックボックスに沢山のクレヨンを入れています。高いものとか安いものなど特にこれといったメーカーでの区別はなく、使ってみてしっくりなじんだ、様々なメーカーのクレヨンを使っています。のび、紙の着き具合などメーカーによって、あるいは自分の描くスタイルによって違いますので、沢山試してみると、お気に入りのクレヨンが出てくるでしょう。
フィキサチーフ
定着液。デッサン後やチョークのような粉っぽい描画材料を仕上げに定着させるために使います。瓶に入ったフィキサチーフもありますが、スプレータイプが使いやすいです。「色鉛筆・パステル用」など用途に沿ったものがありますので購入する前に確かめましょう。
スプレーブース(自作)
市販のスプレーブースを使っていたのだが、サイズが小さかったり、スプレーのりやラッカーやサーフェイサーを使うと、せっかく描いたイラストが汚れることがあったので、自作してみました、スーパーで段ボールをもらってきて、凧糸で噴射面を作成してみた。凧糸だけ買ったので、制作費100円。思ったより使いやすく、噴射面をあらかじめ着脱可能にしたので、汚れたら簡単に噴射面を凧糸で自作し交換できるのが便利。もちろん市販のスプレーブースでも使いやすいものがあれば、そちらを使った方が手間が省けるが、自作して使いやすいものができると、こうしてブログに載せたいくらい愛着が湧くので時間があれば試してみると良い。
自分のイラストを探ってみる
これくらい揃えたらオイルパステルやクレヨンなど様々な画材で自分のタッチのイラストを探ることも楽しくなるだろう。これはダンボールにオイルパステルやクレヨンで描いたイラストたちだ。まずは描きかたなんか気にしないで、のびのび描いてみよう。沢山描けば描くほど楽しくなってくることでしょう。
イラストレーター
キャラクターデザイナー
プクムク/pukumuku
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